マンションの相続

親の所有していたマンションを相続する場合に、相続する前に処分して現金で受け取る方が得なのか、マンションの形で受け取って自分で処分した方がよいのか?悩んでいる人もいるでしょう。

 

現金の場合は相続税の金額が予測できますが、不動産の場合は時価となるので、確実性を考えると現金の方が確実と考えがちです。しかし、実際はどうなるかわかりません。また近年制度が変わり税が実質値上げされるという話もあり、どのようにするのが一番得なのかと考え込んでしまう人も多いのです。

 

一般的には、土地や建物の評価による相続税の額と、現金化した際の現金に対する税額との違いにより比較し、どちらが最終的に一番多くお金が残るのかで比較します。しかし、実は不動産の場合には特例があり、この特例の効果を考えると、その環境やマンションの状態などにもよりますが、一般的には一旦相続し、3年以内に売却する方法が一番良いようです。

 

相続財産を譲渡した場合の取得費の特例

 

その理由は、相続税の取得費加算の特例という制度があり、この制度が適用されるからです。
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3267.htm 国税庁HP

 

この制度は、取得した土地や建物などを相続税の申告期限の翌日以後3年以内に譲渡した場合には、税額のうち一定金額を譲渡資産の取得費に加算することができるというものです。すなわち、親などからマンションを引き継いでから3年以内にマンションを売った場合、すでに納めた税の一部を不動産を売った際の経費であるとして認め、返還するという制度です。この制度により、相続を受けた後3年以内であれば、前より後に売却した方が税金がお得になります。

 

親としては例えば子供が複数いる場合には、マンションの形では分割できないので誰かひとりもしくは共同名義で引き継ぐのは大変なので売却したいと考えがちですが、残す金額の観点で考えると一旦相続してから売却し、そのお金を兄弟で分けた方が結論として税金が得になるという事になります。この特例は非常に分かり難いものですが、そのような特例があることを覚えておくことも効率的に財産を引き継ぐ上では非常に大切です。

 

突然マンションを遺産として遺された場合には、思いもよらない税金を支払わなければならない事になり大きな負担になってしまいます。既に住宅があるのにマンションを相続した場合には、誰も住んでいなくても管理費や修繕費積立金、固定資産税等の経費も掛かってしまいますので非常に扱いにくい財産といえます、売るか貸すかは迷いますが、上手に安定的に貸す事が出来れば安定した収入を得る事が出来ますが、なかなか上手くいかない場合も多いです。

 

立地条件を改めて考えてみましょう!

 

リスクを回避するには

 

そういったリスクを減らすには、やはり売却の方がリスクが少ないといえます、それならマンションを売却して、売った分のお金を相続した方がうれしいはずです。その売ったお金から税金を払う事が出来るからです。今、自分の手元にあるお金を税金として支払うより負担はかなり少なくて済みます。

 

また兄弟が複数おり、相続人が複数いる場合には、売却して売却代金を分け合う換価分割という方法があります。たとえ兄弟でもトラブルになってしまいますので、この方法であれば明確に分配出来るのでトラブルも防ぐ事が出来ます。

 

不況が続いている現在、たとえ仲が良い兄弟でも、親の遺してくれた資産に期待してしまいトラブルになってしまう事が多いので、やはり売却するのが一番です。トラブルになってしまえば、複雑になってしまうので一度専門家である税理士や司法書士などに相談するのもトラブルを無くすいい方法です。

 

マンションを買う側に立って考える

 

相続したマンションを売却するか迷っているのなら、マンションを買う側の立場になってみましょう。たとえばあなたがマンションを買う事を検討しているとします。その時、マンションを選ぶ条件として、賃貸されているものと売却されているものと、どちらの方を選ぶのがお得と言えるのでしょうか。

 

もちろん、これは一概にどちらが得と言えるようなものではなく、賃貸されているマンションにも売却されているマンションにも、それぞれにメリットとデメリットの両面があるからでしょう。

 

マンションを探している人にとって、諸事情が大きく作用してきます。例えば、仕事上の都合で、まだ一箇所に定住できるような境遇ではないというような場合には、賃貸を考えているでしょう。ほとんどの賃貸契約の場合、契約期間が2年となっているために、住み替え移転のしやすい賃貸マンションが適している、ということになります。また実家が近いとか、自分で事業をやっているような人の場合には、その地元に定住できることから、手頃な分譲マンションがあればそれを購入して住みたい、というようなことになるわけなのです。

 

また、購入をしようとする場合には、何も新築のものでなければならないということはなく、その立地条件や建物の状態が良好なものであれば、新築のものよりも売却価格が安い中古マンションを購入することで、少ないコスト負担で優良な住居を手に入れることができる、ということもあるのです。

 

賃貸か売却かは物件によって変わります

 

このように、居住者側の諸事情に立ってみれば、賃貸マンションが適しているか、売却してしまう方が適しているのか?がはっきりしてきます。基本的には、マンションというものは、用地には十分な余裕があって、一戸建て住宅を建てるには不自由しない非都市圏ではなく、用地にはあまり余裕のない都市部に適したものと言えるのでしょう。

 

その高層建築であることの特徴からくる眺望の良さや、インターネット環境の充実などといった要素によって、その需要が見込まれるものとなっているのです。少子高齢化の現状からして、バブルの頃のようにマンションの価格が値上がりする事は考えにくいです。

 

親からの不動産を売るのは忍びないかもしてませんが、現金化して資産運用した方が現実的かもしてません。迷っているのでしたら一度査定してもらう方が良いでしょう。

 

トップへ戻る